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平成10年度くらしの講座
 
 
 
ペットと暮らすための基礎知識
 
 
 
〜購入、食事、病気、葬儀〜
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
獣医師 岡本 輝久
アニマルクリニックおかもと・院長
 
平成11年1月18日
 
札幌市民会館 2号会議室
はじめに
 動物による癒しの効果
 なぜ、動物を飼うのでしょう? 
 きれいな花を見ると心がなごみます。整った水槽を眺めることによっても同じように
 心がなごみます。
 動物を飼育することによっても同じです。
 動物のしぐさを眺めたり、撫ぜることによる掌への触感、奇麗な鳴き声など、動物は
 さまざまな心地よい刺激を与えてくれます。
 動物と接触することが人に対して心理的に作用して免疫力が増強されることが
 最近の研究でわかっています。
 これは、動物から人へだけではなく、人から動物へ、動物から動物へという構図も
 成り立ちます。
 
 むかしから、「病は気から」という言葉があるとおり、気持ちの持ちようで病気にも
 打ち克つことができることを示しています。
 
 最近、アニマルセラピーという言葉を聞くようになってきました。
 老人ホームで動物を飼育したところ、その動物に触れようとする、見ようとすることに
 より、寝たきり率が明らかに低下したという報告が数多く発表されています。
 海外では、末期癌患者が動物と暮らすことにより延命率を上げたという報告もあります。
 私の看ている患者の飼主に、心臓病をもっている方が居られます。
 その方は1頭の犬を飼っておられ、毎日当院の前を散歩しております。
 いま飼っている犬は2代目で、先代が亡くなってからこの方の健康を心配して家族が
 今の犬をさがしてきたのです。先代が亡くなってこの方は落胆し、毎日の日課であった
 散歩にも出かけなくなり、健康を害することを心配してのことだったようです。
 このケースの場合、犬がこの方の健康維持のための最良の薬であるわけです。
 犬と共に適度な運動を毎日せざるおえない、また、この犬が生きている間は死ねない
 という意識も働いているようです。
 
 動物は、一人暮らしの老人に生きがいを与え、視覚・聴覚障害をもっている人の手助けをしたり、子守、災害救助などさまざまな場面で重要な役割をもっています。
 
 家庭で飼育する動物のことをペットと呼んでいますが、最近はコンパニオンアニマル=
 伴侶動物というふうに呼びましょうという動きが出てきています。
 上記のように、人の心・からだに作用する事を考えると、伴侶というのは当然でしょう。
 家族同然という飼主さんも少なく有りません。
 とくに、子供を育てて、その子供たちが成人し、巣立っていった後、なにか新たな目標
 として動物を飼いはじめるというのは、けっして不利益にはならないはずです。

 
 動物と暮らすのは、子供を育てるのとおんなじだとよく聞きます。
 食事の世話、排尿・排便の世話、しつけ・・・・まさに育児そのものです。
 口の悪い飼主さんは人間の子供よりもいいといいます。
 なぜなら・・・・・・
お金をせびらない、無償の愛を注いでくれるからだそうです。
 
本当に無償かというと、ちょっと疑問もありますが。たぶん、握りこぶしのなかの
あるいはポケットのなかのおやつがめあてだったりするかもしれませんので。
 
 動物は純粋な心の持ち主です。
 家族同然に感じている人がほとんどだと思います。
 そんな小さな家族のために何ができるか、何をしなければいけないかについて
 少し考えてみてください。
 
 伴侶となる動物といかに快適に暮らすか、
 快適に暮らすには何が必要かについて、
 この講座だけでは話しきれないとても大きな
 テーマではありますが、私見を交えて
 お話してみたいと思います。
 
 

 
動物飼育にかかる費用
 
 1、動物の入手費用
 
 2、 食事
 
 3、 飼育ケージ・サークル
 
 4、 疾病予防費用
   イヌ:狂犬病ワクチン・登録
      混合ワクチン
      犬フィラリア予防薬
   ネコ:混合ワクチン
 
 5、 不妊手術費用
 
 6、 被毛の手入れ用具
    ブラシ
    クシ
    爪切り
    シャンプー
 
 7、 散歩のための用具
    引き綱
    首輪
 
 8、 食器
 
 9、 運搬用ケージ
 
 10、 その他
    トイレ・トイレ用材(砂・ペットシーツなど)
    躾用のほうび(ジャーキー・ビスケットなど)
    おもちゃ
    つめとぎ
    トリミング費用
    旅行時のホテル費用
    病気治費
    埋葬費用
 動物飼育を始めるにあたって
 
動物種を選ぶ場合に考慮すべき事項
 1、環境
   犬を飼育する場合、屋外で飼育するのか、室内で飼育するのかをまず決めます。
   つぎに、その環境が動物にとって快適なものかどうかについても考慮します。
 2、動物が命をまっとうするまで飼育の継続が可能かどうか
   もし、最後まで面倒をみる自信がない場合は、動物を飼育するべきではありません。
   衝動的にかわいいからという理由で飼育を開始した場合、飼育された動物には
   悲劇が待っています。 
   例としてシベリアンハスキーの悲劇があげられます。
   その性質を知らずにブームに躍らされて飼育された結果、命をまっとうする事なく
   処分された犬の数は相当数に登ります。 
   いままでいくつもの種類の流行がありましたが、流行後に処分された数がダントツ
   で多かった種類です。  
   ハスキーの性質を十分に理解していなかったために起きた悲劇です。
   現在ハスキーの数は激減しており、3年前に飼育されていたハスキーのうち
   いまも飼育されつづけているのはおそらく1/10以下になっていると思われます。
 3、 動物飼育に費やすことのできる費用について考えておきます。
   大型犬を飼うと、その食費、医療費を含めて小型犬の数倍は覚悟しなければなりま
   せん。特殊な飼育装置、飼料が必要な場合もあります。
 4、飼育動物に接することのできる時間
   1日のうち何時間動物と接することができるかを考えます。
   排泄物の掃除、散歩など、動物の健康管理に必要な時間をさくことができるか
   どうかを考慮します。
   いま流行のレトリバーなどの大型犬を飼育する場合、運動時間に1日2時間以上
   付合うことが必要となります。
 5、飼育しようとする環境が、近所に対して迷惑をかけないものであるかどうか
   考えねばなりません。
   大型犬をマンション飼育するとその足音が問題になることがあります。
   また、吠えたり、鳴いたりという騒音、排泄物の悪臭など、迷惑をかけないか
   迷惑をかけないようにできるかどうかを十分に考えます。
 6、飼育にあたって、家族の協力を得られるかどうか
   家族の中に嫌いな人がいる場合は動物飼育はお薦めできません。
   旅行する機会を制限される可能性のある動物を飼育する場合はとくに、家族の
   協力なしでは旅行にも出られません。
   動物を預ける場合、その大きさ、特殊性のために預かってもらえない場合が
   あります。そうゆう動物を飼う場合には旅行を諦める必要が出てきます。
 
   以上の条件をクリアーできるのならば、その動物を飼育することが可能です。
動物の入手方法
 ペットショップで求める
 知人から譲ってもらう
 動物管理センター・新聞などの里親探しを介して譲ってもらう
 迷いこんできたものをそのまま飼う
 
ペットショップで購入するときの注意事項
 元気な子を選びます。
 便の状態を確認する (下痢の有無など)
 購入後数日以内に健康診断を受けます。この時検便などの検査も受けるようにします。
 可能ならば、購入から1週間目でワクチン接種を受けさせます。
 生後三ヶ月以上の動物を購入するようにしてください。
 ペットショップでは販売するまでの在庫期間を稼ぐために生後1ヶ月たらずで
 親から離してしまうため完全に離乳されていないことがあります。
 この場合、親から十分な免疫を受け取っていない可能性があります。
 個人で繁殖している場合には、生後三ヶ月まで親に付けておいてもらうようにすると
 トラブルが少なくなります。  
 
ペット購入後のトラブル
 購入時点ですでに伝染病に感染している場合があります。
 既に感染している事は購入から1週間以内であれば証明することが可能です。
 購入直後の検診にて早期発見することが肝心です。
 
 購入後ストレスにより下痢を起こし,衰弱死してしまうことがあります。
 購入後はなるべく構わず、寝ている時間を邪魔しないようにしなければなりません。
 小さなお子さんがいる家庭ではとくにストレスが加わりやすい傾向があります。
 購入後1ケ月は安静にして飼育します。
 
 ショップでは購入直後のストレスによる下痢を防止するため、食事の投与量を
 少なめに指示するケースが少なくありません。指示を守っていたために極度の
 栄養失調を起こしていたケースもあります。 
 購入後は健康状態のチェックを定期的に受ける必要があります。
食事について
 食事は最近選ぶのに苦労するくらいに多種類のものが販売されています。
 何がよいのか迷うほどです。
 近年、飼育動物の寿命が延びているのはその食生活にあるともいわれています。
 動物の栄養学の発達に伴い、ペットフードの栄養バランスがよくなり、
 それに伴い平均寿命は伸びてきました。
 
食事は何がよいのか
 現在売られているものをおおざっぱに分けると、次の3つに大別できます。
  1.ドライフード
  2.缶詰
  3.おやつ
    
 この中で現在我々日本人が食べている食事と比較してみるとドライフードは
 白米に相当します。缶詰はおかずです。ジャーキー・ビスケットなどはおやつに
 相当します。
 ドライフードは白米に相当すると書きましたが、厳密には栄養分が完全に
 調合された完全食です。
 
 基本的にはドライフードだけ食べていればほかには何も必要ない事になります。
 可能な限りドライフードを主食にするのが健康管理の面でも一番良いと考えられます。
   
 食事には、成長期用、成獣維持用、老齢期用、肥満用というふうに細分化されて
 きております。
 これは、年齢により必要とする栄養素が変わってくるためそれに合わせて変更する
 ことにより健康維持することを目的としています。
  
犬猫に与えてはいけないもの
 たまねぎ・ネギ類を一緒に調理したもの
  例 ハンバーグ
    すき焼きの肉
 タマネギ中毒と呼ばれる中毒を起こします。
  玉ねぎの中に含まれる成分に、赤血球の膜を破壊する成分が含まれており、
  それが同時に調理されたものに染み込んでしまいます。このため、たまねぎだけ
  を取り除いても中毒は避けられません。
  また、この中毒には個体差があり、少量でも食べるとすぐに症状を現し死に致る
  動物から、無症状の動物までさまざまですが、血液検査をすると破壊されている
  ことが証明されます。
おやつについて
 犬・猫用のおやつは、ドライフードを主食にしている場合は基本的には必要ありません。
 最近はペット用品が充実しておりいろいろなおやつが販売されています。
 主食であるドライフードに比べ、おやつは味つけされているために好んで食べます。
 好んで食べるために過剰投与してしまう場合が少なくありません。
 おやつを使ってしつけをするなどの場合は、量は問題になりません。
 犬の場合は貰うという行為と、誉め言葉や撫でてもらう等のスキンシップで十分に
 効果がありますのでごく少量を与えるだけで十分となります。
 牛の骨,豚の骨などを与えるのは好ましくありません。
 骨は加熱処理してあってもそのままではカルシウムとして十分に吸収されません。
 吸収しやすいように加工してある場合は過剰投与にならないように気をつける必要
 があります。過剰接種されたカルシウムが胃壁、肺、腎臓に沈着し二次的に病気を引き
 起こします。
 また、過剰にカルシウムを摂取すると骨を強くするのではなく弱めてしまう可能性も
 あります。骨はリンとカルシウムの両方をバランスよく摂取しなければ悪影響を生じ
 ます。骨を一度にたくさん食べると、消化管内で固まってしまい腸閉塞を起こします。
 鳥の骨は鋭く割れるため胃壁・腸壁に刺入し腹膜炎を起こさせる可能性があります。
 百害あって一利なしとも言えるものです。
 もしもカルシウムを摂取させたい場合はカルシウムとして吸収しやすく、
 そしてリンなどを添加された加工されたバランスの良い動物用食品添加物を使用する
 ことをお薦めします。
 
ジャーキーについて
 ジャーキーを主食に近い状態で与えることにより骨髓が冒されてしまい、血液を作れな
 くなるという病気が最近急増しています。
 ジャーキーを主食あるいは、1日の摂取カロリーのうちの30%以上に相当する量を
 与えている場合は要注意です。
 この場合、再生不能性貧血という状態を起こし、文字どおり血液を作れなくなるために
 動物は死亡してしまいます。
 一度この状態になった場合、ジャーキーの投与を止めても元に戻らず死に致ります。
 
缶詰を主食にする場合
 猫の場合は問題ありません。
 犬の場合、その成分がすべて肉である場合、その缶詰は主食に向きません。
 市販されているほとんどの缶詰が肉及び精肉をとったあとの副産物を加工して作られて
 います。そのため栄養バランスがかたよっており、食べつづけると栄養障害を起こし
 ます。骨粗鬆症を起こしたり、カルシウム沈着を起こしたりします。
 皮膚疾患のアトピー(ヒトのアトピーと定義が異なります)をおこすことも少なくありま
 せん。
飼育ケージ・サークル
 
   外で犬を飼育する場合には、犬小屋、檻が必要になります。
   室内で飼育する場合には、寝床、ケージが必要になります。
   専用のものでなくとも日用品で代用することも可能です。
   いざ動物嫌いの来客があったりした場合には必須かもしれません。
 
  疾病予防費用
 
  動物には健康保険がありません。
  したがって病気をした場合には人が無保険で診療を受けるのと同じくらいの
  費用がかかります。
  これを最小限にするために、予防できるものは予防しておくのが最良の方法です。
 
  これはあくまでも経済的な面からですが、倫理的には動物を飼育する以上、
  飼主には動物を保護し、快適に暮らせるようにする義務が発生します。
  この事からも予防できるものは予防するということは当然のことといえます。
 
 狂犬病
  現在犬には狂犬病予防法により狂犬病ワクチンの接種と登録が義務づけられて
  おります。 
  室内飼育だから受けなくてよいという間違った情報が流れていますが室内飼育でも
  必要です。 
  数十年にわたって日本では狂犬病の発生はありません。しかし、近隣諸国では
  狂犬病が常在しております。 
  狂犬病の発生のない国は、日本、オーストラリア,ニュージーランド、スウェーデン
  マレーシアなどの島国か半島国にかぎられています。
  狂犬病による死者数は年間4から6万人に上り、とくにインドでは2万5千人、
  推定患者数は5万ともいわれています。
  狂犬病は入り込まないようにするだけではなく、入り込んでも蔓延しないように
  予防を徹底する必要があります。
  入り込む可能性があるのは、入港している海外からの船舶に住み着いているネズミ
  あるいは密輸入の動物から感染しないともいえません。
 
世界における狂犬病の発生状況(1988年)
北朝鮮については調査の報告がありません。    札幌市小動物獣医師会作成ペットの獣医学講座パンフレットより引用
 
地図の色の濃いところは発生のある地域です。
発生のない国の名前のうち代表的なものを地図に書いておきました。
 
地図を見て解るとおり、全世界ほとんどの国で発生しております。
発生がないのは島国と半島の国なのですが、陸続きに侵入してくるのを阻止できるため
発生を抑制できていると考えられています。
また、発生のない国では予防が徹底されているということも付け加えておきます。
 
 

ペット保険 
 さて、最近ペットの保険が出来てきました。
 健康保険のようなものではなく、突然の発病に対応した一時金の支払いを受けられる
 タイプのものです。
 詳しいことは動物病院でお訪ねください。 パンフレットが用意されている
 動物病院もあります。  
 
  1例として
 
  日本ペットオーナーズクラブのペット入院共済制度があります。
 
  詳しいパンフレットなどは代理店もしくは事務局にお尋ねください
  代理店 ペットの健康保険 つだ 厚別区青葉町1-8-17
      電話番号 011-891-1523
 
  事務局 東京都港区赤坂1-5-12
      電話 03-3588-1120  fax 03-3588-9190 

医療費を抑制するには・・・・
 
 早期発見早期治療が最善の医療費節約になります。
 
 何日も様子を見て、いよいよ悪くなってから治療すると医療費はおおよそ
 3倍から、10倍に膨らみます。
 
純血種の飼育と医療費について
  純血種を飼育するにあたっては、その品種にかかり易い病気について知っておく
  必要があります。
  たとえば、ダックスフントと椎間板ヘルニア
       シーズーと皮膚病
       コッカースパニエルと外耳炎
       柴犬の遺伝性疾患
       猫の腎不全
                         などなどです。
 
   本屋さんに行きますと品種についての解説書が売られていますので
   購入しておくことをお薦めします。
 
  病気について知っておくことは決して損ではありません。
  早期発見早期治療により動物も苦しまずに済みますし、飼主の懐も痛まずに済みます。
 
定期健康診断のすすめ
 動物病院で定期健康診断を受けてください。
 とくに、6才を越えてきてからは、年1回の血液検査を含む健康診断を受けることを
 お薦めします。
 
 早期発見のための観察ポイント
  食欲
  運動時の動き
  毛づや、皮膚の張り
  引水量と排尿量
  歩きかた
  排便量と便の質、回数
 
  これらに何らかの異常を認める場合は診察を受けることをお薦めします。

家庭のなかにある危険
  電話線:感電
  電気のコード:感電
  防虫剤:中毒
  除草剤:中毒
  漂白剤:中毒
  観葉植物 有毒なものがあります
  家庭用医薬品:中毒
  病院処方の薬品:中毒
  殺鼠剤:殺鼠剤を食べて死んだねずみをたべてもおこります
  灯油:足のうらに付着するとただれることがあります
  凍結防止剤:中毒
  園芸用肥料:中毒
 
 熱射病
  人間の子供が車内に置き去りにされ、日射病で死んでしまうという悲劇が
  毎年報告されています。これは動物を置き去りにしても同じことがおきます。
  動物種によっては、室内でも起こります。
  犬をコンクリートなどの照り返しの強いところに繋いでおいてもおこります。
 
 低体温
  ハムスターは温度変化に非常に弱く、元々寒い地方のハムスターであっても
  気温が下がる季節には注意が必要です。
  ハムスターが低体温で担ぎ込まれるのは九月から十月に一番多くなります。
 
 台所のゴミ
  竹串、ハムにまかれていた紐などを飲み込んで手術になるケースが少なくありません。
 
 毛糸など長いひも状のもの
  端から少しずつ飲み込んでいった場合に、問題が起こります。
  とくに長いもので、細く、強い線維の場合、蛇行する腸にどんどんと送り込まれて
  いきます。紐がゆるんでいる間は問題が起こりませんが、糸状の場合、その糸が
  ピーンと張ると、その糸により腸が切れます。腸が切れて内容物が腹腔内に漏れた
  場合腹膜炎を起こし死に致ります。
 
 家庭医薬品で気をつける必要のあるもの
  かぜぐすりには猫に致死的中毒をおこすものがあります。 正露丸には中毒を起こす
  成分が含まれています。 人間用のくすりは動物にとって毒性があるものが多く、
  安易に与えてはいけません。
動物の不妊手術
 
 犬・猫では繁殖の予定がない場合は不妊手術を受けることをお薦めします。
 
 不妊手術のメリットとデメリット
   デメリット   費用がかかる
           肥満傾向がある
   
   メリット    卵巣癌発生の可能性が無くなる
           子宮蓄膿症発症の可能性が無くなる
           精巣癌発生の可能性が無くなる
           雌犬の発情がなくなり、発情出血がなくなる
           雄の発情による興奮がなくなる
           雄猫の尿スプレーがなくなる(去勢年齢に左右される)
           乳癌の発生が抑えられる(手術年齢により左右される)
  
  生まれた動物のもらい手探しに苦労します。
  非常識な人は捨て猫・捨て犬を平気で行います。
  これらをなくするためにも不妊手術は必要です。
 
  不妊手術には、卵巣・子宮・精巣を摘出してしまう方法と、ホルモン剤により
  抑制する方法があります。
 
  詳しいことは動物病院にお訪ねください。

動物飼育のための用具
 
  犬ならば首輪・胴輪・引き綱などが必要になります。
  室内飼いならば、トイレを用意する必要が出てきます。
  雌犬を室内飼育する場合、発情時には出血を伴うためその処置用のパンツなどを
  用意する必要があります。
 
  食器 フード用と飲水用のものを用意する必要があります。
 
トイレ用品
  ペットシーツ、おむつ、砂などがあります。
  その飼育環境に合わせた選択をしなければなりません。
  外飼いの犬にはペットシーツは必要ないかもしれません。
  室内飼育であればペットシーツの吸水性と防臭効果が威力を発揮します。
  猫のトイレ砂の場合、廃棄方法も考えて選択します。
  水洗トイレで流すことが可能な地域では水洗トイレに捨てられるタイプのものを
  選択可能になります。  
 
ペットホテル
  やむおえず家を空ける場合、どうしても問題になるのがペットをどうするかです。
  1日くらい空けるのであれば家に置いていくことは可能です。
  旅行などで何日にもわたって空ける場合はどこかに預ける必要が有ります。
  この時、預け先はペットショップあるいは動物病院になるでしょう。
  預けるときはワクチン接種されている必要が有ります。 預け先で感染しても
  困りますし、逆にうつしてしまうこともあります。
  知り合いに預けるのも一つの手ですが、預けている間に病気になってしまい
  普段から見慣れていないために気がつかず悪化させてしまったというケースも
  あります。
  この時はお互いに気まずくなりますのでなるべくならば専門家に預けることを
  お薦めします。 安く上げようとして治療費,おみやげ等で逆に高くつくことも
  あるのです。
 
ペットホテルの料金例 (一泊二日)
  小型(猫・シーズー・マルチーズ・プードル・ヨーキー)     3000-7000円
  中型犬(柴犬・ビーグルなど)                  5000-8000円
  大型犬(ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー)  7000-12000円

被毛の手入れ
  季節により抜け毛が出るもの、毛玉を作り易いものなどでは、こまめに手入れ
  する必要があります。
  室内飼育する場合には、衛生管理の面から、シャンプーも必要になります。
 
  犬に躾する場合に、ご褒美としておやつを使う場合があります。
  おやつなしで躾することも出来ます。
 
  純血種で、それに合わせたトリミングをする場合、それ相当の費用がかかります。
  犬種により異なりますが、ご婦人が美容院にかかるのと同程度の出費が必要と
  なります。
 
トリミング料金
   シーズー・マルチーズ・プードル      5000〜10000円
   猫の丸刈り           10000〜15000円
   柴犬のシャンプー         5000〜10000円 
 
  この費用はあくまでも一例です。
  
  大暴れする動物の場合、鎮静が必要になることが有ります。
  この場合、上記の料金に鎮静料金がプラスされます。
動物との別れ
 生きているものすべて、いつかは死にます。
 
 動物が死ぬのを見たくないから、動物は飼いたくないという人も少なく有りません。
 
 この事を決して否定するつもりは有りません。
 ただ、こう考えている方は、動物がどんなにすばらしいものであるかということを
 知ることができないので、残念に思います。
 
 動物と出会って、その動物がどんなに心をなごませてくれることか。
 一緒に遊んだり、旅行したり、いろいろな思い出を作ってくれます。
 
 そんな家族が死ぬことは悲しいことですが、楽しい思い出をたくさん作ってくれたことに感謝することも大切でしょう。
 
 動物の最後を看取ることまでを含めて、動物の飼育となります。
 最後を看取ることは辛いことかもしれません。
 病気で苦しんで亡くなる場合もあれば、天命を全うし、静かにこの世から去る場合、
 不慮の事故で亡くなる場合などさまざまです。
 
 どんな最後を迎えようとも、後で後悔のないように、一日一日を大事にして、
 動物と接しましょう。
 
 とはいっても、最後は必ず来ます。
 その時の葬儀の方法と費用について、次に述べます。
 
動物の葬儀
  動物の葬儀にはいくつかの方法があります。
   1.民間のペット霊園に委託する方法 (タウンページのペット霊園を参照)
   2.札幌市動物管理センターに委託する方法(管理センターTEL736-6134)
   3.自己所有の土地に埋葬する方法
 
  一番費用がかからないのが自己所有の土地に埋葬する方法です。
  野生動物に荒らされないように深く穴を掘り、埋葬する必要があります。
  ペット霊園で火葬してもらい、その骨を自宅の庭に埋めたり、思い出の地に
  撒くことも可能となります。人と同様に仏壇を用意する方もあります。
どんな方法でも構わないと思います。

 民間のペット霊園に委託する方法
  合同葬儀火葬・個別葬儀火葬などがあります。
  それぞれ費用が異なります。
  
  とあるペット霊園の費用例

















 


 

 個別葬儀火葬料

合同葬儀火葬料

小動物・新生獣
(小鳥・ウサギ・小犬・小猫)

   12000円
 

   5000円
 

 猫・小型
(チワワ、マルチーズ、ヨーキー、ポメラニアン)

   15000円
 

  12000円
 

  中型
(スピッツ,アイヌ犬、雑種犬)

   20000円
 

   15000円
 

  大型
(シェパード、コリー、ポインター)

   25000円
 

   18000円
 

 特大
(セントバーナード)
 

   35000円

 

   30000円

 


















 


  個別葬儀火葬では骨上げをおこない、お骨が戻りますが、合同葬儀火葬では
  戻りません。
  このほか、お墓、納骨堂などの使用料がかかる場合があります。
  委託する前に必ず費用を確かめましょう。
 
  札幌にはいくつものペット霊園があります。 タウンページのペット霊園の項目で
  お調べください。
かかりつけの動物病院を決めましょう
  いざという時に見てもらえる動物病院を決めておきましょう。
  健康なときから予防などに行くことにより、日ごろの健康状態を把握して貰えば
  様子がおかしい場合にはより早期発見が可能になります。
  
  時間外診療をしてくれるかどうかも確認しておきましょう。
  動物は子供と同じで、土曜日・日曜日の夜に具合が悪くなることが多いようです。
  また、何か悪戯してしまうこともあります。
  こんなときにすぐに対処してくれるかどうかは、必ず調べておきましょう。
 
遠くの病院よりもより近くの動物病院をかかりつけにしましょう。
  いざという時は、一刻を争います。
  そんなときのために。
 
 普段から健康診断で血液検査を受けていると、そのデータを基礎にできるため
 より早い処置が可能になります。 この事からも、日ごろの健康診断は重要です。
 
 動物病院にかかるときのコツ
  診察時間と休診日をあらかじめ電話帳などで調べておきます。
  診察時間外の電話を嫌う獣医師も少なくありません。
  翌日でも済む質問などは診察時間に行ってください。 
  診察時間外の突然の来院は避けましょう。
  必ず電話をして診察してもらえることを確認してください。 検査が必要な場合は
  検査器械の準備が必要になります。 留守にしている場合もあります。

 
 動物の家計簿 (一般的な費用)










 


 

食費(月)

生活経費(月)

医療費(年間)



5000

3000

20000

小型犬

4000

4000

18000

中型犬

4500

5000

30000

大型犬
 

6500
 

8500
 

40000
 


                             単位 : 円
 
  この金額はいくつかの書籍の値を考慮して算出しました。
 
  あくまでも目安です。

年齢換算表

日数

20日

40日

60日

80日

100日

200日

300日

1年

2年

3年

4年



1才

2才

3才

4才

5才

10才

15才

18才

23才

28才

33才


 

1才
 

2才
 

3才
 

4才
 

5才
 

10才
 

15才
 

18才
 

25才
 

30才
 

35才
 

年数

5年

6年

7年

8年

9年

10年

11年

12年

13年

14年

15年



38才

43才

48才

53才

58才

63才

68才

73才

78才

83才

88才


 

40才
 

45才
 

50才
 

55才
 

60才
 

65才
 

70才
 

75才
 

80才
 

85才
 

90才
 







 


   この数字はあくまでも目安です。 絶対的なものではありません。

質問がある方は、下記に記入の上、FAXあるいは郵送してください。
郵送の場合必ず返信用封筒を同封して、宛て名,ご住所をご記入しておいて下さい。
可能な限り下記の項目を埋めてください。不十分な場合コメントできない場合が有ります。
 
    フリガナ
 飼主の氏名_______________________________________________
 住 所  _______________________________________________
 電話番号 _________________________ 
 動物の種類_________________________ 呼び名_____________________________
 動物の体重____________kg 
 動物の生年月日又は年齢 
                 19  年  月  日生まれ__________歳
 性別と雌の場合出産経験の有無
        オス              メス(出産経験 有  無 )
      去勢オス(去勢日時  年  月)   避妊メス(避妊日時  年  月)
 飼育開始日時
         19  年  月  日から飼育(おおよその年数でも可)
 入手先
  知人、施設(施設名:      )、ペットショップ(ショップ名:       )
 食事
  主食 ドライフード(メーカー名:_____________________________________________)
     缶詰    (メーカー名:_____________________________________________)
     人の食べもの(内容:___________________________________________________)
     その他   (内容:___________________________________________________)
 食事回数  1日  回
 飼育環境
  室内 : ケージ サークル 室内自由 その他(_________________________)
  室外 : ケージ 犬舎 サークル 繋留 その他(_________________________)
 予防歴 (最終接種日時)
  狂犬病     19  年  月  日  
  混合ワクチン  19  年  月  日
  フィラリア予防 
   フィラリア検査日時 19  年  月  日
   フィラリア予防内容 薬物種類  粉  錠剤  その他(        )
    年間投与回数   回    最終投与日時 19  年  月  日
 

質問内容
 いつから? (何時間前、何日前からなど)
 
 
 
 
 どんな状態なのか? 具体的に
 
 
 
 
 治療の有無   
  無    有 ( 家庭   動物病院 )
         いつからいつまで?     から      まで
 
         何度治療したのか?___________________________________________
 
         治療の結果は?  ___________________________________________ 
 
         家庭薬の投与は? ___________________________________________
 
 元気・食欲は有るのか?   元気  有  無
              食欲  有  無
 
 便の状態      正常  軟便  下痢  水様下痢
 
 尿の状態      正常  多尿  乏尿
 
記入上の注意:
なるべく多くの情報が必要です。情報は多いほどより正確なアドバイスが可能となります。
 
 送り先 〒006-0852
     札幌市手稲区星置2条4丁目7-38
         岡本 輝久     fax  : 011-699-2127 
                   E-mail:t_okamot@ka2.so-net.ne.jp
                   PC-VAN:INUWA111 
                   NIFTY :HBA00776
                   HomePage:http://www.anicli.com/~vet/
      電話での質問はお受け致しかねますのでご了承ください。

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